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「医療福祉生協の地域包括ケア」は、地域づくり

高齢者のための配食弁当づくり

高齢者のための配食弁当づくり

厚生労働省は、団塊の世代が75歳以上になる2025年をめどに、住み慣れた地域で最期まで暮らせるようにするとして、地域で高齢者に対する包括的な支援・サービスの提供ができる「地域包括ケアシステム」という体制をつくろうとしています。
しかしこのシステムは効率的なサービスを提供する仕組みのため、その中に入れない人たちが出て来てしまいます。「医療福祉生協の地域包括ケア」では、くらしを協同の力で支え、全国どこでも安心して暮らし続けられるようにすることが大切と考えます。

福山市の取り組みの評価と問題点
福山市では4月から、65歳以上のすべての人を対象に、地域支援事業として「介護予防・日常生活支援総合事業」を始めました。ふだんのくらしを包括的に支えるという視点は、福山医療生協が進めて来た健康なまちづくりの活動と一致し、それを後押しする部分もあります。介護事業所のほかNPO、ボランティア団体などからサービスを受けることもできます。
一方で、①それを支えるマンパワー(人材)をどう確保するのかあいまい。②地域間格差を容認せざるを得ない。い。③医療・介護事業者の負担を前提としている。④公的財政の負担軽減策という側面が強いという問題が浮かび上がります。何よりも、これまでデイサービス、ホームへルパーを利用できていた要支援1・2の人たちは介護給付を受けられなくなり、専門家の手から離れるという問題があります。また一定以上の所得がある人はサービス利用料が2倍になります。
さらに特別養護老人ホームへの入所は、要介護3以上の人に限定するという、医療が必要な高齢者と家族にとって切実な問題があります。

「医療福祉生協の地域包括ケア」を担う組合員活動
医療生協の支部は元気な人の社会参加の場です。これまで各支部には健康づくり・まちづくりの経験と蓄積があります。これを活かして地域の高齢者を支える担い手となることが期待されます。自治体や関係団体と懇談・意見交換をし、よりよい支援体制づくりに取り組みましょう。

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