昨年は、「自助」「自立」を基調とした、行政サイドからの「地域包括ケアシステム」づくりが推し進められる中、介護事業においては、次のような事に取り組んで参りました。
①認知症や病気が重度でも、医療と介護が連携して在宅で暮らせる条件を高める。
②いつでもどこでも困ったときに相談ができる窓口を設け、孤立する人を生み出さない。
③認知症や介護のことを組合員さんと学び、自らの事として考えていく機会をもつ。の3点です。
①②では医療生協に医療事業も介護事業もあることの強みを生かし、認知症の重度の方から、終末期の方までデイサービスでの対応ができました。
24時間対応の訪問看護では小児から高齢者まで幅広く支援し、市内の多くの病院、開業医からの依頼を断らず対応しました。訪問介護では、増加している老老、認認の在宅介護に日々寄り添い、その人らしい生活を支えてきました。
ケアマネジャーが城北診療所窓口に座り、気になる方、困っている方へ早く対応することもできました。
これらの実践を結実させたのが今年3月開設予定の「複合型サービス」です。医療も介護も一緒になって利用者を支援し、泊りも通いも訪問も一体となって行うサービスは、地域包括ケアの実践そのものであり、「無差別・平等」の事業の実現でもあります。
そして、今年さらに力をいれて取り組みたい点が上記③です。地域で元気に活動されている組合員の皆さんの力が、地域の困りごとを解決し、孤立した人を発見したり生み出さない活動に結びつくよう、私たち職員と学習したり、行政に要求を提出したり、ともに実践を進めてまいりましょう。
~医療生協の強みを生かした介護事業~