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認知症を理解しよう シリーズ12

今月は6.認知症の予防についての考え方をお話します。

認知症の予防とは? ▷認知症発症のリスクを少なくすることです。

脳血管性認知症の予防
 …高血圧症、高脂血症、肥満などの対策が有効です。

アルツハイマー病の予防
 …運動・食事をはじめとする生活習慣病対策には、発症を遅らせる効果が認められています。

老化による脳の病気の加速因子を防ぐ
 …脳や体を使わないこと「廃用」は認知症の発症や進行を加速させます。
  廃用の背景には、うつ病やアルツハイマー病初期に見られるうつ状態が、しばしば隠れています。

脳の活性化を図る
 脳の活性化にはいろいろな方法がありますが、何をするにしても大切なのは、下の①~④を心がけ、楽しく行うことです。本人が嫌がるのに無理強いするのは、ストレスや自信喪失につながり逆効果になります。

①快刺激で笑顔に
 …心地よい刺激や、笑うことにより意欲をもたらす脳内物質(ドパミン)がたくさん放出されます。

②コミュニケーションで安心
 …社会との接触が失われると、認知機能の低下を促進させます。
  友人や家族などと楽しく過ごすことが大切です。

③役割・日課を持とう
 …人の役に立つことを日課に取り入れることが、生活を充実させ、認知機能を高めます。

④ほめる、ほめられる
 …ほめても、ほめられてもドパミンがたくさん放出されます。
  脳を活性化させる学習や活動をするときは、ほめて、やる気が起きるようにすることです。

認知症の予防のために「何をしたらよいか」ではなく、どう刺激ある毎日を送るかが重要です。

ご家族や介護者だけで、上記①~④を実施することは大変です。
デイサービスやデイケアなどの介護サービスでは、専門スタッフが一人ひとりの得意なこと、心地よいと感じることを把握し、生き生きと過ごせる場所づくりに取り組んでいます。さまざまな効果が生まれますよ。

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